三重県四日市市で1月17日、第14回中央通り再編関係者調整会議があり、工事の進捗状況や今後の方向性などが説明された。再編と並行して市街地の景観形成や収益事業を含む利活用をどう進めるかなどが議論された一方、スケートボード場開設などで注目される「アーバンスポーツ・イベントエリア」や、近鉄四日市駅西にあったPR用の茶畑「特産茶展示圃」を、「ニワミチ」として整備する一帯のうち、市役所前付近に設ける方向で検討していることが提示された。
2024年7月の第13回会議で、「スケートボードパークは設置されるのか」「茶畑を設置する予定の場所は」などの質問や意見があり、この日、検討状況をこの会議で提示した。いずれも、庭のように歩ける「ニワミチ」として整備する中央通り公園のうち、市役所前(南)の「市役所前街区」に設ける図が示された。
それによると、スケートボードパークは現在の中央通りの北側(市役所側)で三滝通り寄りに「アーバンスポーツ・イベントエリア」として配置される方向で、広さについても約240㎡と提示された。ほぼ隣接する形で「特産茶展示圃」も配置され、それらのすぐ横にはウッドデッキ・レンガ舗装の小径が通り、芝生広場や民間資金や経営力を活用した店舗などの施設も隣に設けられるデザインとなっている。
会議では、近鉄四日市駅西側の「鵜の森公園」の整備工事が着手されたことや、同駅東の円形デッキが完成した後には、駅西にも直線のデッキが設けられ、鵜の森公園と中央通りの連携が図られることが紹介された。
円形デッキと周辺の接続については、近鉄百貨店四日市店の東側を開いて円形デッキにつながる直線デッキに連絡することや、市街地の周辺開発が盛んになっている状況も紹介された。中央通り再編に協調して、民間のホテルなどが玄関前の緑化のデザインを決めた事例も紹介された。出席者からも、今後の市街地の景観づくりには環境への視点が重要だとの意見が出されていた。