四日市商工会議所の新春賀詞交歓会が1月7日、三重県四日市市であり、会員企業の代表者や国、県、市の議員、行政機関関係者ら約430人が出席した。小川謙会頭は年頭あいさつで、復活や再生につながる巳年のいわれを紹介し、「会議所も、会員企業の新たな挑戦を支援できるよう取り組む」などと語った。
会場になった都ホテル四日市の「伊勢の間」では、小川会頭、一見勝之知事、森智広市長があいさつをし、国会議員など来賓が紹介された。出席者数は昨年の約4割増しとなり、コロナ禍以降、華やかな雰囲気も増している。
小川会頭はあいさつで、能登半島地震や南海トラフ地震に関する臨時情報の発出などにより、防災対策の重要性を痛感する一方、景気が緩やかな回復基調にあったものの、世界経済の減速や人手不足、個人消費の伸び悩みなどで停滞感も残る1年だったと昨年を振り返った。
そのうえで、巳年が、ヘビが脱皮をすることから、復活や再生、新しいことが始まる年とされることを紹介、「四日市商工会議所としても、会員企業が新たな挑戦や変化に柔軟に対応できるよう、事業継続力強化計画の策定や生成AIなどのIT技術導入の支援を強化するととともに、新たな事業創出、創業などに注力して取り組み、当地域経済のさらなる発展につなげていきたい」などとする考えを述べた。
恒例の鏡開きは、小川会頭を中央に一見知事や森市長、中部経済産業局の幹部や商工会議所副会頭らがステージに集合して行われ、石川善己市議会議長が乾杯の発声をし、出席者全員で今年の幸と今後の発展を祈った。