「未来に続くまちづくり意識しよう」、四日市市の仕事始め式で森智広市長

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【職員を前に仕事始めの訓示をする森智広市長=四日市市諏訪町】

 三重県四日市市の仕事始め式が1月6日あり、森智広市長が所属長以上の職員約150人を前に訓示した。森市長は、人口減少の流れに打ち勝つ必要性などを挙げ、市が取り組む市街地再開発など様々な事業が、いずれも未来の四日市に続くまちづくりであることを意識してほしいと心がまえを求めた。

 仕事始め式は市庁舎隣の市総合会館8階であり、そのほかの職員向けには、庁内の動画投稿サイトを使って録画を流した。

 森市長は、市の総合計画の後半に向けた見直しが最終とりまとめ段階にあることから、「この4月から、いい形で入っていきたい。そのための予算編成もしっかりやりたい」と話した。今年前半に北勢バイパスの工事が一部延伸することを「うれしいイベント」と紹介、「渋滞緩和や産業用地確保が期待でき、市としてもおおいに盛り上げたい」と力を込めた。

 中心市街地の再開発は、今年中に円形デッキの屋根などができ、近鉄四日市駅やバスタとの連絡通路の工事も始まること、駅西では市民公園の整備がまもなく終わり、鵜森公園の整備に入ること、新図書館の具体的な交渉に入り、JR四日市駅前の大学構想は基本計画による枠組みが決まっていくなど、「勝負の年」になると表現した。

 昨年11月の市長選で「未来に続くまちづくり」を掲げたことを挙げ、「私たちは、そうした仕事をしていることを、みなさんも、しっかり意識してほしい」と求めた。「四日市は産業が盛んで恵まれた環境にあり、人口減少の時代に打ち勝っていかなければならない」とし、複数のオフィスビルやマンションの計画が市の中心部で動いている現状を「四日市の可能性に市場が注目していることの表れである」と述べた。

 これらハード面の話の一方、「ひとりひとりに寄り添う行政を進め、ソフト面でのレベルアップも必要だ」とし、その例として、昨年始めた終活支援、策定中のこども計画を挙げ、「各部署で市民に寄り添う仕事につなげてほしい」と求めた。最後は、「四日市は三重や東海を牽引する都市であり続けたい。そんな四日市をつくっていくという気持ちをひとつに、一丸となってやって行こう」と結んだ。

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