ジャパンラグビーリーグワンの三重ホンダヒートは1月5日、ホームの三交Gスポーツの杜鈴鹿でクボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦し、勝利目前で逆転を許し、27対32で敗れた。しかし、クボタスピアーズは2年前のシーズンの優勝者でもあり強敵。三重は再三の逆転劇で終盤にリードを広げ、あと少しで勝利を手にするところまで迫る好試合を見せた。
会場には2900人を上回る観客が入り、選手たちを応援した。試合は、重量級のFWをそろえるクボタスピアーズと序盤から激しいタックルの応酬が繰り広げられ、攻守がめまぐるしく入れ替わる展開になった。
三重ホンダヒートは、ペナルティーゴールで先制されるも、レメキ・ロマノ・ラヴァ選手の突破から最後はパブロ・マテーラ選手が密集からボールを持ち出してトライを決め、逆転。再び逆転された後も、相手の裏にラリー・スルンガ選手がグラバーキックを転がし、これをレメキ選手が追いかけてキャッチし、そのままトライ。12対15まで追い上げて前半を終えた。
後半も、まず相手にペナルティーゴールを決められたが、レメキ選手から続いたパスを最終的に後半投入された小林亮太選手がトライ。さらに、レメキ選手がこの日2本目となるトライを決めるなどで24対18までリードを広げた。相手のトライで24対25と逆転されると、ペナルティーゴールで27対25と再度逆転し、このまま逃げ切れれば勝利と思われた後半35分、逆転トライを奪われ、勝利を逃した。しかし、7点差以内での敗戦に与えられるボーナスポイント1点を獲得することができた。
キアラン・クローリーHC(ヘッドコーチ)は「後半、不運な形でトライを取られた部分もあったが、上位陣のチームに対し、そこまで実力差はないと感じた試合でもありました」などとコメントした。