きっかけは「何気なく」 種から育てたヤシの木、庭に200鉢 四日市の松村さん

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 トイレや台所、排水管の清掃などの事業を手掛ける「ファミリー住設」(四日市市新正)の代表・松村正晴さん(75)は数年前、孫の友人からヤシの木の種を大量にもらった。「せっかくだから育ててみよう」と敷地内に植えたところ、芽が出て勢いよく育つ様子に魅力を感じ、今では約200鉢を栽培している。

 庭には仕事で使う道具や車はあるが、花壇の手入れなどは「それほどこだわりはなかった」と話す。ホームセンターで土を購入し、植木鉢に土を入れて種をまいたが、初めはなかなか芽が出なかった。「もうだめかな」と思ったころに「ひょっこりと芽がでた」という。

 その後は順調に育ち、更に追加で植えていった。鉢によって高さの違いはあるものの、どれもすくすく育ち、今ではちょっとした「ヤシの庭園」ができている。

 前を通りかかった近所の人に「いいですね」と声をかけられることもあり、「種から育てました」と話すと驚かれることも。夏の暑さの影響も受けず、寒くなっても元気に葉を伸ばしているという。

 鉢が増えてきたため、「販売します」の看板も出したが、「1年に1個でたらいい」と欲は出さない。村松さんは「同じ趣味の人ができて、輪が広がっていけばいいですね」と葉に手を触れながら笑顔で話した。

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