三重県四日市市の三つの労働組合が12月25日、福祉事業に役立ててと、年末カンパで組合員から募った寄付金を市に寄贈した。長く続いている年末の寄付で、現金のほか、市の新しい介護予防などの拠点としてオープンした「ステップ四日市」の庭で使うベンチも贈られた。
寄贈式がこの日あり、富士電機労働組合三重支部、キオクシア労働組合四日市支部、キオクシアエンジニアリング労働組合の3団体の代表者が市役所を訪れ、森智広市長らに目録を手渡した。3団体には森市長から感謝状が贈られた。
富士電機の労組からは山﨑剛執行委員長と伊藤恭介書記長が出席し、現金10万円とベンチ(10万円相当)を贈った。例年、現金だけでなく、多くの人に使ってもらえるものも選んでいるという。キオクシアの労組からは山下孝執行委員長、キオクシアエンジニアリングの労組からは池上宗和執行委員長が出席し、両組合で合わせて49万4450円が贈られた。
市によると、富士電機の労組の寄付は今回で35回目になり、寄付総額は約466万7968円になり、キオクシアの労組の寄付は17回目で、寄付総額は549万111円になったという。キオクシア側からは、今年は理由が定かでないが組合員の協力が例年以上で、寄付額がいつもの倍ほどになったことが紹介された。寄付金は市の社会福祉事業振興基金に充てられ、今後の社会福祉事業などに使われる。