三重県四日市市の森智広市長は12月24日、今年最後の定例記者会見に臨み、恒例の「今年の市の十大ニュース」と「今年の漢字」を発表した。十大ニュースでは中心市街地再開発プロジェクトが形になってきたことなどを挙げた。漢字は「輪」で、パリ五輪での市出身選手の活躍などから決めたという。
十大ニュースは時系列順として挙げ、①中心市街地再開発プロジェクトが着々と進行(通年)②能登半島地震被災地復興支援に向けて職員を派遣(1月)③旧四郷村役場リニューアルオープン(3月)④四日市市防災教育センターリニューアルオープン(5月)⑤終活支援事業をスタート(6月)⑥ふるさと納税赤字拡大に歯止め(7月)⑦パリ2024オリンピックに出場した本市ゆかりの選手が大活躍!藤波朱理選手レスリング53㎏級で金メダル(8月)⑧子ども医療費助成の対象を18歳年度末まで拡大(9月)⑨地域新電力会社「よっかいちクリーンエネルギー株式会社」設立(12月)⑩森市長3選/3期目スタート(11月/12月)の内容だった。
森市長は①について、「計画や構想だったものが、実際に工事が始まり、近鉄四日市駅西では『ニワミチ』空間が出来上がり、東側では円形デッキの輪が姿を見せるなど、完成してきているところが印象深い」などと話した。②では、石川県輪島市などへ1年の長期派遣2人を含む延べ213人の職員を派遣し、復旧活動にあたったことや、逆に、災害対応で必要なことを多く学んだことなどを理由に挙げた。
⑥では、新規返礼品の開拓などで寄付額が増え、市民が他市町に寄付したことに伴う個人市民税控除額との差による税の赤字額の拡大に10年ぶりとなる歯止めをかけられたとした。⑨では、市クリーンセンターで一般廃棄物を焼却する時の熱を利用した低炭素電力を市の施設で有効活用し、電気の地産地消、温室効果ガスの削減に取り組むとした。
今年の漢字を「輪」にした理由については、パリ五輪での市出身選手の活躍のほか、近鉄四日市駅前の円形デッキがこの秋、橋桁工事が進んで輪になったこと、能登半島地震の発生で石川県輪島市などに多くの職員を派遣しており、輪島市の「輪」を取ったことなどを説明した。