四日市市立図書館(久保田)が開催する「読書に関するエッセーコンクール」の入賞作品がこのほど決定した。今回で40回目を迎えた同コンクールは昭和60年以降、毎年開催されてきた。今年度は「何度だって読みたい本!」をテーマに作品を募集した。
一般成人の部(高校生以上)、中学生の部、小学生の部の3つの部門で、成人42作品、中学生89作品、小学生33作品の合わせて164作品の応募があり、それぞれの部門で最優秀賞1人、優秀賞3人が選ばれた。審査員は作家・脚本家の国府正昭さん、四日市大学総合政策学部教授の高田晴美さんが務めた。
入賞者表彰式が12月22日、同図書館2階視聴覚ホールで開かれ、入賞者に表彰状や副賞が手渡された。式に出席した最優秀賞受賞者による作品の朗読もあり、会場に集まった人は熱心に聞き入っていた。
審査員による講評では、国府さん、高田さんが入賞作品の一つひとつについて、感じたことなどを話した。国府さんは「これからも本を読む、文章を読むということを大事にしてほしい」、高田さんは「本との出会いを楽しみ、または今まで読んできた本を読んで、これからも読書を楽しんでください」などと受賞者に声をかけていた。
入賞作品は、「読書に関するエッセー入賞作品集2024」として、市立図書館やあさけプラザなどで閲覧できる。また、四日市市立図書館ホームページ(https://www.yokkaichi-lib.jp/)でも公開している。
それぞれの部門の入賞者は次の通り(「」内は作品名)。
【小学生の部】
〈最優秀賞〉 桜台小2年 谷口楓真さん 「ことばを知る楽しみ」
〈優秀賞〉 暁小5年 中村椎南さん 「私は、魔法使い。」
海蔵小6年 佐野雫さん 「目標と努力の大切さ」
常磐西小5年 片野朱梨さん 「私がぼくらにハマるわけ」
【中学生の部】
〈最優秀賞〉 西陵中2年 辻侑玖さん(「辻」のしんにょうの点は1つ) 「二人の声~ガブとメイがくれたもの~」
〈優秀賞〉暁中2年 庄村愛さん 「バムとケロとわたし」
暁中2年 兒玉帆生さん「日本一有名なベストセラーなのに日本一内容が知られていないエッセイ」
山手中1年 山口謙さん「技術者の執念」
【一般成人の部】
〈最優秀賞〉園田信子さん 「父母の声のような本と出会って」
〈優秀賞〉 浅野ひとみさん 「読書の前には筋トレを」
暁高1年 小林道俊さん 「先生と生徒」
上田利栄子さん 「今感じること」