「三十三銀行NPO応援基金」のプレゼンテーション選考が12月16日、三重県四日市市西新地の本店であり、10団体が活動内容や今後の目標などを説明した。この10団体を含む計21団体が申請しており、学識専門家らの審査を経て、2024年度内に総額100万円の寄付先が公表される。
プレゼンに参加した団体は四日市、桑名、鈴鹿、亀山、津の各市で活動しており、活動してまだ間もないところもあるが、社会にどんな影響を与えていきたいかなど、それぞれの考えを熱心に発表した。
子ども食堂の活動をしている団体は、学校へ行けない子の居場所づくりのほか、夏休みの宿題をみんなで取り組んだり、お母さんの不安を取り除いたりすることに力を入れていた。地域のまちづくりに取り組む団体は、庭先でプランター栽培を楽しむ人が多いことに着目し、野菜作り教室を開いたなどの活動紹介をした。外国人材の支援に取り組んできた団体は、日本人と外国人の互いの理解を進めるためのスタディーツアーを企画し、知らなかった国のことを考えるきっかけにしたことを紹介した。
「三十三銀行NPO応援基金」は、三重県内に主な活動拠点を置き、「環境保全」「次世代育成」「ダイバーシティ」「まちづくり」をおもな活動分野にするNPOなどに、総額100万円の寄付を実施する。旧三重銀行が続けていた支援を含めると21回目を数えるという。
選考委員会メンバーは、委員長に三重短期大学法経科教授図書館長兼地域連携センター長の石原洋介さん、委員に建築家、四日市諏訪西商店街振興組合副理事長の久安典之さん、一般社団法人SDGsコミュニティ代表理事の新海洋子さん、三重県環境生活部ダイバーシティ社会推進課長の太田和恵さんが務めている。