三重県四日市市は12月6日、市のふるさと納税の返礼品で2023年度に人気が高かった上位5社に感謝状を贈った。九鬼産業株式会社、株式会社宮崎本店、有限会社渡辺手延製麺所、株式会社三重加藤牧場、キオクシア株式会社四日市工場で、ごま油などの食品から精密機器まで幅広い品ぞろえだ。
感謝状の贈呈式が市役所の来賓応接室であり、九鬼産業の常務取締役九鬼千尋さん、宮崎本店の代表取締役社長宮崎由太さん、渡辺手延製麺所の取締役渡邉美千代さん、三重加藤牧場の代表取締役社長加藤勝也さん、キオクシア四日市工場の工場長清水和裕さんに、それぞれ森智広市長から感謝状が手渡された。
森市長は「四日市のふるさと納税は、様々なアイデアを駆使し、昨年度、今年度と好調を保っており、みなさまの返礼品に牽引していただいた。最も申し込みが多い12月を迎えており、年末に向け、さらに、みなさまのお力をお願いしたい」などとあいさつした。
この5社の中でも、九鬼産業は「ごま油3種セット」、宮崎本店は「キッコーミヤ焼酎キンミヤパック」、渡辺手延製麺所は「大矢知伝承の味 金魚印 手延冷麦」、三重加藤牧場は「黒毛和牛スライス500g」、キオクシア四日市工場は「外付けSSD EXCERIA PLUS ポータブル 2TB」が特に人気が高い返礼品になっており、市によると、寄付個数で分類した場合、上位5社のみで四日市市の3割余を占めているという。
九鬼産業、宮崎本店、渡辺手延製麺所は昨年も感謝状を贈られたベスト3。それぞれ2年連続の上位獲得に喜びを語っていた。三重加藤牧場の加藤さんは「四日市はまず工業を思い浮かべるでしょうが、半分は農業地域。そんなことも広く知ってほしい」、キオクシアの清水さんは「返礼品にしていただき、多くの人に製品を知ってもらうきっかけになりました」などと話していた。
四日市市のふるさと納税は、2023年度は寄付額を前年度比3.8倍に伸ばし、10年続いた赤字の拡大に歯止めをかけることができた。その後も返礼品の開拓に力を入れ、今年度の寄付額も前年度比約2.2倍の伸びになっているという。