四日市市山田町で1974年に小山田特別養護老人ホームを開設し、事業を開始してから今年で50年を迎えた社会福祉法人青山里会が11月17日、創設50周年記念フォーラムを小山田特別養護老人ホームのあおぞらホールで開いた。用意された客席は埋まり、近藤辰比古理事長の基調報告や「住み慣れた地域で、自分らしく安心して暮らし続けるために必要なこと」をテーマに医療や市民団体などによる事例の発表もあった。
冒頭では近藤理事長があいさつ。コロナ禍で催しができない期間が続いていたが、ホールに集まっての企画が同フォーラムが久しぶりであることに触れ「地域の皆様と作ってきた50年でした」などと話した。
近藤理事長は、「青山里会の歩みと福祉・介護の展望と課題」の内容で基調報告。壇上に設置されたスクリーンには、1974年6月1日に事業を開始した同法人の歴代理事長の写真や現在の介護・福祉現場の人材に関するデータなどが映し出され、近藤理事長が詳細を説明した。
創設から50年を迎え、青山里会が目指す職員像は「Change&Challenge(変化を恐れず挑戦し続ける」で、近藤理事長は今後について「全職員も持てる力と共に困難な時代をしなやかに乗り越え、さまざまなことに『Challenge』していきたいと考えています」と基調報告を締めくくった。会場からは拍手が沸き起こっていた。
続いては、「住み慣れた地域で、自分らしく安心して暮らし続けるために必要なこと」をテーマにしたワークショップがあり、医療法人社団主体会の川村直人理事長、「全国認知症の人と家族の会 若年性認知症本人のつどい」の三重県支部の加藤昌造さん、青山里会の山本陽子理事、高花平ちょっと手を貸して運動・いこいっこの宮本昇事務局長が日頃の業務や事業について事例などを発表。来場者は、それぞれの話に熱心に聞き入っていた。