四日市と菰野町にある「絵の教室楠々社」に通う最年長生徒3人の作品を展示する「鍵和田栄子・森道子・渡部佐惠子 三人展」が11月30 (土)、12 月 1 日(日)の両日、午前10時から午後4時まで同四日市教室(同市羽津中)で開かれる。画歴も作風も異なる3人の秀作約20点が教室を彩る。入場無料。
鉛筆・色鉛筆画やデッサン中心の鍵和田栄子さん(91)は、講師の画家・佐野洋平さんも太鼓判を押す力強い画風。7年前、同市転入を機に絵を始め、無心にただひたすらモチーフに向かう。絵を描くことは「完成に向かって進む道」だと語る。
9年前、同教室オープン時に前を通り掛かり、習い始めた森道子さん(89)は、小学校以来初めて絵筆を持った。「心と世界が広がる」と弾むように話す。優しい雰囲気の水彩画が特長。「他の習い事はどれも続かなかったけど、絵を描くのは楽しくて仕方ない」。
渡部佐惠子さん(87)は、小学校教諭だった1986年、自身の子どもの手も離れ「何か趣味を」と思い立ち、絵の世界へ。以来38年、複数の絵の会に入会し、油絵・水彩・パステル等多くの絵を描いており、個展を開いた経験も。「『三人展』の魅力にワクワクしているの」とニッコリ。日頃から絵のことで頭がいっぱい、絵が中心の生活を送っている。
展示を取りまとめる佐野さんは「生きることや描くことの力を感じ取り、楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛けている。問い合わせはTEL090・4325・3349(佐野さん)へ。