迫力の和楽器サウンドが四日市で響く日 倭奏コンサート2025 来年1月13日に開催

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【三味線を手にコンサートへの思いを話してくれた土川さん、大西さん、上井さん(前列左から)、後列が教室主宰のKUNI―KENの松永訓明さん=四日市市新正】

 「四日市発!津軽三味線エンターテインメント」をテーマに、「倭奏コンサート2025」が2025年1月13日、四日市市文化会館(安島)の第2ホールで開催される。ゲストにヴォーカリストの久野藍さん、伊勢市出身の尺八奏者・竹内洋司さん、ドラマーの鈴村明任さんらを迎える。

 出演者は倭奏津軽三味線教室に通うジュニア世代から大人の生徒らで、幅広い年代がそろう。教室の主宰で、四日市市の観光大使も務める三味線ブラザーズバンド「KUNI―KEN」の松永訓明さんは、「ジュニア世代が日本の伝統楽器、津軽三味線に興味と関心を持つ機会作りも開催する目的のひとつ」と話す。教室は、四日市、桑名、愛知、兵庫、京都、東京などにあり、今回のコンサートにはそれぞれの教室の幅広い年代の生徒が四日市に集まる。これまでは演奏会や発表会という形で演奏を披露してきたが、音響の設備やプロの奏者を呼ぶなど、「これまで以上に前へ進んだ雰囲気の中で演奏をしよう」と訓明さんからの提案で皆で舞台を作り上げることを決意、1年以上前からコンサートへ向けた練習へ情熱を注いできた。

ジュニア世代も出演 

  ジュニア世代の出演者で、四日市のビバ・橋北教室に通う土川大喜さん、大西基雅さん、上井颯人さんの3人は小学6年。歌舞伎が好きで和楽器の興味があった土川さん、民謡が好きな大西さん、沖縄の三線に興味がありつつ、体験をして三味線をするようになった上井さんと、三味線をはじめたきっかけは違うが、「それぞれ個性が際立っているのが魅力」と訓明さんも期待を寄せる。コンサートへ向け、「いつも以上に迫力があるところを見てほしい」(土川さん)、「和楽器の迫力があってきれいな音をぜひ聴いてほしい」(大西さん)、「今まで練習してきたことを発揮します。観客の多さも楽しみです」(上井さん)などと思いを話していた。

 老若男女が集まって作り上げるコンサートは「世代を超えて本気で楽しんでいる大人たちを見てもらう」という思いもある。ジュニア世代にコンサートには、できる限り、足を運んでもらいやすくしようと、高校生以下は入場料が500円という料金となっている。プレミアム席(5千円)もあったが、既に完売しているそうだ。

 コンサートでは、訓明さんがゲストとグループを結成。津軽三味線、ヴォーカル、尺八、ドラムスのそれぞれのプロ奏者で結成したグループ「FUN TERRACE(ファンテラス)」も演奏。「新しい日本の音楽を届けること」を掲げ、エンターテインメントを届ける。

 入場料は一般3千円、高校生以下500円。プ就学前の子どもの入場は不可。チケットの購入方法など倭奏津軽三味線教室のホームページ(https://tsugaru-wakana.jp/school_info/infomation/wakana2025/)で案内している。問い合わせは「倭奏コンサート 2025 実行委員会」TEL090-6074-5561へ。