三重県四日市市の近鉄四日市駅西側の中央通りで11月6日、自動運転バスの実証実験が始まった。道路の公園化ともいえる中央通りの再編が完成したあと、市民の足になって走る予定で、同27日まで、実際に市民を乗せて道路や交差点のデータを積み重ね、将来の本格的な自動運転に備えるという。
この日は、公園のようになる将来の中央通りのPRポイントでもあるキッチンカーなどが店を開く「ニワミチスポットてらす」の実験も始まった。おだやかな天気にも恵まれ、ランチタイムにはたくさんの人でにぎわった。
実証実験は、新しい技術などを導入する時に、効果や課題などを検証する取り組みで、自動運転バスは、こにゅうどうくんのラッピングが施された2台がユマニテクプラザ、文化会館近く、市民公園、都ホテルのバス停を巡回する。安全のために係の人が乗っており、まだ完全な自動運転ではない。
バスの運行のためには、事前に、走るルートの風景などを覚えさせておく必要があり、バスは実際に走る時の景色と事前のデータを照らし合わせながら走るという。今回の実験では、信号のない交差点を外部からの情報も受けながら判断して走ることを試すという。
自動運転バスは月曜日を除き、午前10時~午後5時に走る。乗車には事前の予約が必要だが、6日朝の時点では、まだ空きもあるそうだ。ユマニテクプラザ前では27日までの金土日に電動キックボードの試乗会、11月16日には三重県警による講習会が開かれる。同17日には電動アシスト自転車の試乗会もある。
「ニワミチスポットてらす」は自動運転バスのバス停があるユマニテクプラザ前の歩行者空間が会場で、27日までの平日のランチタイム、午前11時~午後2時ごろに1日あたり約5店舗が開く。毎週金曜日には午後4時~午後7時にナイトタイム営業も予定しているという。