野球の日本代表「侍ジャパンU-12」に選出 四日市・保々ジュニヤーズの杉浦颯真さん

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【U-12アジア野球選手権日本代表に選ばれた杉浦さん=四日市市小牧町】

 野球の「第11回BFA U-12アジア選手権」(11月23日~29、愛媛県松山市、今治市)の日本代表チームの選手に、四日市市の「保々ジュ二ヤーズ」に所属する杉浦颯真さん(保々小6年)がトライアウトを経て、15人の代表選手に選ばれた。ポジションはキャッチャーで、「侍ジャパン」のU-12チームの一員としてアジアの頂点を目指す戦いに挑む。

 杉浦さんが野球を始めたのは1年生のころ。4年からキャッチャーもするようになった。6年になるとチームのキャプテンも務めた。打順は主に1番を任され、「自分が出ればチームが盛り上がる」と打率は5割、出塁率は6割近くと役割を果たした。塁に出れば、50メートル7秒1の足を生かして盗塁。走攻守の活躍はもちろん、チームメイトが失策した場合には、積極的に声をかけるなどキャプテンとしての自覚を持ちながら、練習や試合に臨んだ。

 トライアウトへの挑戦は「上手い人とやってみたい」という思いから。自己PRなどを含んだ動画選考がある一次審査を通過し、2次選考へ。東日本と西日本に分かれて、打撃や守備の審査があり、9月28日に滋賀県で開かれた西日本トライアウトで守備や送球、打撃などの審査を受けた。

 代表の発表は10月10日、15人に選ばれた知らせを聞いたときは、部屋でくつろいでいたという杉浦さん。父・伸俊さんから聞いて「まずはびっくりしたけど、うれしかった」とその瞬間のことを話す。学校でも話題になり、友人からは「え、ほんまに?すごいやん」などと驚かれたそうだ。

 11月2日からは神奈川県で大会前合宿に臨み、地元の強豪チームらと、日本代表として練習試合をする。「上手い人たちと一緒にできるのが本当に楽しみです」と笑顔で話す。

 自身の強みは走攻守が揃っていること。保々ジュ二ヤーズの巻砂泰也代表も「どれも全力で励むところが彼の素晴らしさ」と期待を寄せる。練習日以外も自宅での素振りを欠かすことなく努力し力をつけてきた。 また、キャプテンとして声を出してチームを鼓舞してきた姿勢は代表でも変えず、「一緒に戦う代表選手にしっかりと声をかけていきたい」という。

 大会にはアジアの強豪国も出場。海外の選手として対戦するのは初めて。打撃に関して「直球が強いのは分かっています。だからこそ力負けしないようにしたい」と闘志を燃やす。

 憧れているのは、メジャーリーグで活躍する鈴木誠也選手。将来は「夢を与えられるような選手になりたいです」と力強く話していた。

【大会へ向け闘志を燃やす杉浦さん】