68回目のランドセル寄贈 累計2595個に 四日市市のタケコシ商事

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【森市長にランドセルを渡す竹腰社長(右)=四日市市諏訪町】

 1958年から四日市市内の児童福祉施設に入所中の新入学児童らを対象にランドセルを寄贈してきた、タケコシ商事(諏訪町)の竹腰葵社長が10月25日、四日市市役所を訪れた。竹腰社長は今年は、市を通じて11個のランドセルを寄贈した。

 故・竹腰良次郎さんが、店でランドセルを見ていた子どもを母親が、引きずるようにして帰っていった様子を見て、「ランドセルを背負わせて登校させてやりたい」との思いから始まった取り組み。思いは歴代の経営者に受け継がれ、今回で68回目、贈ったランドセルの数は今回で2595個となったという。

 寄贈されたのは、ランドセルと、持ち物に名前を書くための「おなまえマーカー」、鉛筆やメモ帳、消しゴムなどの文具セット。竹腰さんは「いつまで続けらるれるか分からないけど、できる限り続けていきたいです」と笑顔で話していた。

 市役所では森智広市長が竹腰社長から目録、ランドセルを受け取り、市からは感謝状が贈られた。森市長は「長年続けていただき、ありがとうございます。受け継がれていることが本当に素晴らしいですね」と話していた。