三重県四日市市の笹川団地で10月19日、初の「ビレフェスin笹川」が開かれた。団地にはブラジル、ベトナムなど多国籍の住民が住んでおり、多文化交流を進めたいと、団地のリノベーションを進める賃貸住宅サービス会社ビレッジハウス・マネジメントが企画した。家族の参加も多く、沖縄の伝統芸能やブラジルの歌など異なる文化に触れながら、会話や食事を楽しんだ。
この日は時々、ざっと雨が降る天気だったが、イベント開催の時間帯には雨がやむことも。南集会所前のグラウンドにはステージや模擬店のテントが並び、ステージでは愛知県を主な活動拠点にしている「わしたユンタクまいふなエイサー」がエイサーの演舞を披露、ブラジル・サンパウロ出身の歌手マルコス氏がブラジルの伝統ジャンルというセルタネージョの音楽を聴かせた。
テントではフェイスペイントなどの体験や、シュラスコ、ベトナム豚串焼、ポップコーン、ブラジルのデザートなどのお国の食べ物が並び、子どもたちにも人気だった。
ビレッジハウス・マネジメントは全国47都道府県で1063物件(2942棟、107948戸)の賃貸住宅「ビレッジハウス」を運営、管理しており、笹川団地でも61棟1726戸を管理している。現在、笹川団地の入居戸数は1192戸(個人契約1095、法人契約97戸)にまで増えているいい、個人契約の内訳では日本人721戸、外国人372戸などとなっており、外国人ではブラジルが最も多く、次いでベトナム、フィリピンなどが続くという。
ビレッジハウス・マネジメントは、今回のような多文化交流企画を2019年から今年にかけて、静岡県浜松市、東京都西東京市、兵庫県加東市、愛知県豊田市、同碧南市、滋賀県彦根市でも開いてきているという。