高額出金不審に思い特殊詐欺防止 百五銀行楠支店に感謝状贈呈 四日市南警察署

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【感謝状を手にする中村支店長(中央)、桂山さん(右端)=四日市市新正】

 来店した80歳代の女性が高額出金を申し出たことから、適切な対応をし、特殊詐欺被害を未然に防止したとして、四日市南警察署は10月16日、百五銀行楠支店(四日市市楠町南川)と対応した同支店の桂山裕美さんに感謝状を贈呈した。

 同署によると、9月11日正午ころ、同支店の窓口に「息子に示談金が必要と言われた」と話す80歳代の女性が訪れた。 対応した桂山さんが「これは特殊詐欺かも」と思い、上司に相談。警察へ通報し、駆け付けた警察官と行員らが一緒に女性を説得し、出金を思いとどまらせ、被害を防止した。贈呈式には中村隆人支店長と桂山さんが出席、同署の中西通署長から感謝状を受け取った。

 同署によると、女性は息子を名乗る人物から「ドアのリフォームをするのに400万円が必要」と言われたそうで、その際、いつもと違う電話番号で自宅の固定電話に電話がかかってきたという。金額に関しては「女性を妊娠させたので示談金が必要とわれた」とも話していたそうだ。

 中西署長は「警察として被害防止のため広報に力をいれているが、水際で止めていただき非常に感謝しています。適切に対応していただいた好事例、今後もよろしくお願いします」と感謝の気持ちを述べた。