三重県四日市市は2024年度の市文化功労者3人を発表した。文化の日の11月3日に市文化会館で表彰する。市の文化振興に寄与した功績をたたえるもので、今年度は俳句の西脇善清さん、書道の花井悦夫さん、舞踊と文化振興の荒木栄里子さんが選出された。
森智広市長が10月8日の定例会見で発表した。表彰式は文化会館第3ホールで午後1時半から行われ、式典の中でミニコンサートもある。市が発表した3人の功績の内容は以下の通り。
西脇さんは独学で俳句をたしなみ、長年、複数の同人誌の編集、発刊を継続して行っている。俳句を通じ、幾つもの交流の輪を広げることの素晴らしさが評価された。三重1丁目在住、80歳。
花井さんは各種展覧会で優秀な成績を収めている。市民の生涯学習の場である市熟年大学などの講座で長年にわたり講師を務めるなど、書道の魅力を広く伝えている。市文化協会の役員として、「アート展」や「総合美術展」などの市民芸術文化祭の企画や運営にも携わり、市の書道文化の振興に尽力した。中納屋町在住、71歳。
荒木さんは宗家西川流の師範として、子どもたちへの指導に力を注ぐなど後進の育成に努め、数々の舞台に出演して、日本舞踊の普及と発展に貢献した。市文化協会の理事長に就任後は、文化団体をまとめ、市民が参加、交流できる事業を立ち上げた。市総合計画策定委員や市文化振興審議会委員などの要職も務め、文化による市政の発展に寄与した。朝明町在住、71歳。