火炎神輿の迫力にシャッター 菰野町の僧兵祭り

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【男性約40人が約600キロあるという「火炎神輿」を担ぐ様子に歓声も=菰野町】

 三重県菰野町の湯の山温泉で10月6日、炎の祭典「僧兵祭り」が開かれた。

 織田信長に果敢に立ち向かった僧兵をたたえて明治初代頃から僧兵の姿を再現し、先代の供養と共に盛大に湯の山温泉街を盛り上げる賑やかな祭り。湯の山温泉の涙橋から御在所ロープウェイ広場までの約700メートルの距離を、男性約40人が約600キロあるという「火炎神輿」を担いでいく。広場では僧兵太鼓、四條流庖丁式、お笑い芸人クマムシなどの催しがあり盛り上がった。夜店ではご当地料理「僧兵汁」を味わう人もいた。

 祭りの関係者によると、コロナ前は、三獄寺からはじまり、60人ほどで交代制で担いでいたという。毎年有志で選抜され、過去には女性の希望者もいたという。8月下旬から太鼓の練習や準備が始まり、松明の用の松集めなどの準備を進めてきた。火炎神輿は、約50年前に他県まで視察に行き、参考にしたのが始まりといわれているそうだ。

【迫力ある「火炎神輿」に注目も】

 祭りは、火炎神輿を担ぐ僧兵姿の人を目当てに写真撮影に訪れる人も多く、「カメラマンの大運動会」といわれることも。火炎神輿の前を先回りし大火が迫りくる中、必死に走りながら撮影を楽しむ人が多くいた。