三重県立四日市商業高校(四日市市尾平町)は授業の一環として、課題研究で商品の開発や生徒自ら商談をするなどの内容で「マーケティング実習」という講座を実施している。3年生で講座を選択した生徒らはこのほど、「御菓子処 明月堂」と共同開発した新商品「おかえり☆カメ海」と「泗商サンド」を発表、9月19日の校内販売実習で披露され、生徒らが販売した。
現在の3年生で最後となる同高の制服をイメージした「泗商☆サンド」は寺尾美希さん(17)が企画を担当。「まるで制服のようなお菓子を作りたかった。今、着ている制服は私たちが最後なので思い出に残るようにしたかった」と話し、さっくり焼き上げたクッキーにチョコクリームとオレンジピールをサンドした。「子どもから大人まで愛される味です」と笑顔で話していた。
「おかえり☆カメ海」は生川いろはさん(18)が企画を担当。四日市の吉崎海岸にウミガメが産卵することに興味があり、産卵のために帰ってくるウミガメをイメージした。「クッキーを食べた人にそのことをお伝えできれば」と思いを話した生川さんはウミガメが好き。サクッとした歯ごたえに、海を連想させる甘塩っぽい味に仕上がっている。
校内販売が始まると、他の商品も含め、飛ぶように売れていた。今後は文化祭や実習で校内販売をし、10月19、20日の津南イオンモールでの産業教育フェア、10月27日の四日市まちなかマルシェ、11月17日にはマックスバリュ山城店でライブ販売を予定している。