カフェに集う人たち、線と色彩でにぎやか、四日市で木村哲美さんが個展

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【にぎやかな話し声が聞こえてきそうなカフェの絵が並ぶ=四日市市富田一色町】

 三重県四日市市富田一色町の珈琲画廊「醍醐」で9月1日、木村哲美さん(76)の第27回線・彩画展「クレヨンと水彩で描くオープンカフェ」が始まった。7年ほど前から絵の題材を求めて旅行してきたパリなどの街で見つけた風景を描きためたという。9月30日まで(火・水曜は定休日)。

 カフェの絵は60点余、ほかにアクリルなどの小品などがあり、全体で120点ほどが並ぶ。万年筆で描いた輪郭線に、クレヨンと透明水彩絵の具で彩色したカフェの作品は、赤、緑、黄などの鮮やかな色彩で店先のにぎわいや楽しさが伝わってくるようだ。

 名だたる画家も通ったといわれるモンマルトルの「ル・コンシュラ」、サンジェルマン大通りに面し、シュルレアリズムや実存主義哲学の拠点、映画関係者の集まる店でもあった「カフェ・ド・フロール」も描かれている。

 木村さんは、幾つもヨーロッパの風景を描いてきたが、店先のテーブルでふだんを過ごす人たちの表情などに惹かれ、カフェを題材にまとめて作品にしようと仕上げてきたという。

 「醍醐」の営業時間は月、木、金、土が午前8時~午後4時、日・祝が午前8時~正午、定休日は火・水曜。最終日の展示は午後1時まで。

お茶の席からカフェの作品をながめられる「醍醐」の店内