地元の「通人」が隠れた名所を案内 季刊ローカル誌「NAGI」98号 9月1日に発刊

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【NAGI98号を手にする坂編集長】

 「月兎舎」(三重県伊勢市)は9月1日、季刊ローカル誌「NAGI」の98号(秋号)を発刊する。今号の特集は「マニアックな三重旅」、地域で暮らす「通人」の案内で、知れば愛さずにはいられない魅力あふれるスポットに出会える内容となっている。

 特集には四日市、鈴鹿、亀山、津、伊勢で暮らす地元の「通人」が、観光ガイドブックには載らないが「もっといい所あります」というスポットを紹介している。四日市は全国に3つしか残っていない762ミリのレール幅を走る「四日市あすなろう鉄道」の旅を掲載。会社員を退職し、49歳で同鉄道の運転士デビューをした上野理志さんの案内で、車両や駅舎、沿線の楽しみ方を知ることができる。

 また、四日市市在住で「イモムシ画家」として活動する桃山鈴子さんが、自身がよくでかけるという四郷風致地区での虫探しを案内。「イモムシ画家と昆虫観察」と題して、三重県一、人口が多い街である四日市で、昆虫の楽園の魅力に迫る。夫でイラストレーターのヒロミチイトさん、愛猫のサビちゃんも一緒に現地を散策、「ムシ目線」の旅に思いをはせる記事となっている。

 同誌の坂美幸編集長は「2000年の創刊以来、ふだんは見過ごされている三重の資源に光をあててきました。通人のガイドで訪ねる三重旅はきっと郷土の再発見になるはず」と特集について話していた。

 特集以外も「原発のない町で」や「先見の人」など好評の連載も充実している。B5判の104ページで、価格は720円(税込み)。三重県内の書店、スーパー、道の駅、月兎舎のホームページ(https://www.i-nagi.com/)から購入できる。