誰もが気軽に音楽会に来られるようにと、「親子三世代で楽しむコンサート」が8月16日、三重県四日市市諏訪栄町の「すわ公園交流館」で開かれた。大型連休になった今年のお盆休みも終盤。会場のホールには乳幼児を連れたお母さんなど家族連れも多く、音に合わせて踊ったりして、ひとときを楽しんだ。
交流館の主催行事のひとつで、四日市市内で音楽教室やイベント企画などをしているJUNCO(中村純子)さんが、2カ月に1回のペースで続けている。毎回、異なる楽器奏者との共演で、観客を巻き込む工夫を凝らした演出が人気だ。JUNCOさんは自らの子育てで、小さな子と一緒だと入りにくい音楽会も多いことを体験し、親子で気軽に楽しめる音楽会をと考えた。かれこれ、もう8年も続いているという。
この日は愛知県春日井市出身の打楽器奏者、森勇樹さんとの共演で、二人は浴衣や甚平で登場。JUNCOさんが歌とピアノなどを担当して「ドレミの歌」「青い珊瑚礁」「おどるポンポコリン」やディズニーアニメ「リトルマーメイド」の「パート・オブ・ユア・ワールド」など14曲を演奏した。ホールの約50人はJUNCOさんの振り付けで体を動かしたり、色とりどりの薄い布を音に合わせて宙に放ったりし、演奏を体ごと一緒に楽しんでいた。
JUNCOさんは名古屋音楽大学を卒業し、ピアノ、声楽などの指導や東海地方での演奏活動のほか、学校や幼稚園、福祉施設などでも演奏している。9月15日には鈴鹿市上田町のライブハウスEGGで「みえの演奏家による親子4世代で楽しむコンサート」を開く。
森さんも名古屋音楽大学の出身で、東海地方を中心にオーケストラへの客演などの演奏活動をしているほか、音楽教室講師や部活動の外部講師を務めており、三重県内での指導の実績もあるという。