パリオリンピックで金メダルを獲得したレスリング女子53キロ級の藤波朱理選手について、藤波選手の出身地の四日市市は8月9日、市スポーツ特別栄誉賞を贈呈すると発表した。リオデジャネイロパラリンピックの銅メダル(アテネで金、北京で銅)の車いすテニス男子ダブルスの齋田悟司選手、東京2020オリンピックで金メダルを獲得したレスリング女子の向田真優選手に次ぐ3人目の受賞になる。
市は同9日、市役所1階ロビーに「祝パリ2024オリンピック金メダルおめでとう!!」と書いた藤波選手のための横断幕(幅約5メートル)を掲示、市総合体育館のエントランスプラザにも看板を設置した。8月11日には四日市一番街商店街アーケードにも設置する予定で、市役所ロビーには岡村真選手(体操女子)、谷口卓選手(競泳男子)、水谷咲良選手(7人制ラグビー女子)への横断幕「パリ2024オリンピック~夢と感動をありがとう」も掲げた。
市スポーツ特別栄誉賞は、車いすテニスの齋田選手がリオで銅メダルを獲得した時に、すでにアテネ、北京でメダルを獲得し、市のスポーツ栄誉賞を2度受けていたことから、あらたな賞として創設し、2016年10月に表彰したという。向田選手は2021年8月に表彰された。
森智広市長は8月9日、下野小学校でのパブリックビューイングにも出席していたが、あらためて藤波選手の優勝を祝うコメントを発表した。「金メダル獲得、誠におめでとうございます。オリンピック初出場に加え、金メダルの期待でプレッシャーもあったなか、連勝記録を積み重ね、子どものころからの夢をかなえたことは、四日市市民のみならず、日本中の人たちに勇気と希望を与えてくれました。大きな感動をありがとうございました」などと述べている。