円形デッキを歩いてみよう、8月3、4日に四日市市総合会館でVR体験会

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【ゴーグルをつけて円形デッキの中を進む。画面に映るのが見ている風景=四日市市役所】

 三重県四日市市の近鉄四日市駅東で工事が進む円形デッキ。完成後のデッキを歩く雰囲気をひと足先にVR(バーチャルリアリティー、仮想現実)で味わえる体験会が、8月3、4日、市役所隣の市総合会館1階で開催される。両日は大四日市まつりの開催日でもあり、暑い祭り会場から休憩を兼ねて訪れるのも一案だ。

 VR体験会は市が主催し、実際に現地で工事を進める大成・信藤・中村特定建設工事共同企業体(ジョイントベンチャー)が共催。技師らが開発した画像データなどを見ながら、約6メートルの高さから見る四日市市の中央通りの眺めなどの雰囲気をつかむことができる。

 建設業界では、若い社員にも分かりやすくなるよう、VRなどの最新技術を構造物のデザインに活用しており、今回、その技術を用いて、市民に円形デッキを感じてもらおうと考えたという。

 操作は、ゴーグルをつけ、ゲームのようなコントローラーを手に、スティック操作などで前に進んだり、からだを動かすことで360度の眺めを確認できたりする。実際に円形デッキの中に入り込んだような感覚を味わえる。

 円形デッキは8月には直径約40メートルの円形の橋桁の約4分の3までの架設工事が終わり、秋から来年1月にかけて残る4分の1の工事が進む。その後、屋根などの上屋工事に入り、来年12月ごろにはそれも終わる予定。来年にはその姿がはっきりと街の中に見えてくる予定だ。VR体験会は両日とも午前10時~午後5時。