三重県の近鉄四日市駅東で工事が進む円形デッキの橋桁架設工事を7月24日、四日市市の森智広市長が視察した。地上約6メートルの橋桁の上にも初めて自ら上り、その高さからの中央通りの風景を見て、「わくわくしてきた」と話した。橋桁の架設は急ピッチで進んでおり、8月初めから中ごろにかけて、全体の4分の3の連結ができあがる見通しという。
森市長は午前10時半前後の約15分間、大成・信藤・中村特定建設工事共同企業体(ジョイントベンチャー)の野上卓作業所長から説明を受けながら、工事現場の地上、橋桁の上などを視察した。橋桁は中央通り側からあすなろう鉄道駅方向へ連結されていく計画で、4分の3まで連結したあと、近鉄四日市駅側に最後の基礎杭・橋脚を設置し、年内から2025年1月にかけて残る4分の1の架設を進める計画になっている。
橋桁の上は約4メートルの幅があり、そこからの視点で見る中央通りの風景は新しい印象だ。森市長は「今回、デッキに初めて上り、そこからの風景を見て、わくわくしてきました。早く、多くの人に街の行き来に利用してもらい、この体験をしてほしい」などと話した。
円形デッキは直径約40メートルの空中回廊で、約6メートルの高さの約3.5~4メートル幅の通路を歩いて近鉄、あすなろう鉄道、新バスターミナル(バスタ)などを行き来できる。2025年12月には円形デッキの屋根など上屋工事も終わる予定で、引き続き、周辺施設との連絡工事などに入るという。