海外協力隊員としてホンジュラスへ、栗山なつみさんが四日市市長を表敬訪問

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【ホンジュラスでの活動への抱負を森智広市長に伝えた栗山なつみさん=四日市市役所】

 JICA(独立行政法人国際協力機構)の海外協力隊員として8月から中米のホンジュラスへ派遣される栗山なつみさん(32)が7月23日、三重県四日市市の森智広市長を表敬訪問し、出発にあたっての決意を伝えた。栄養士として2年間、現地で食生活習慣の改善などの指導をする。

 四日市市生まれの栗山さんは、小学生のころ、テレビで海外協力隊員の姿が紹介される番組を見てあこがれた。大学卒業後、三重県や愛知県の病院で入院患者の栄養指導などをしてきたが、海外協力への思いがあきらめられず、海外派遣へ応募したという。ホンジュラスでは、首都から約2時間の山間部にあるエル・パライソ県ダンリ市の県保健事務所に配属されるという。

 栗山さんは「料理教室などを通して、知識を伝えられればと思います。現地では生活習慣病の改善なども課題のようですが、土地の料理も覚え、役立てられたらと思います」などと抱負を語った。年1~2回、国中の隊員が集まる機会があるそうで、そこでの交流も楽しみだそうだ。

 ホンジュラスは、中央アメリカの共和制国家で、グアテマラ、エルサルバトル、ニカラグアと接し、カリブ海、太平洋などに面している。古代マヤ文明の遺跡や有名なダイビングスポットもある。サッカーが人気で、エルサルバトルとの間で起きた俗にいう「サッカー戦争」でも知られる。

 四日市市によると、市から海外協力へ出かけている人は現在6人おり、栗山さんで7人目になるという。