横断歩道の歩行者らを守ろうとドライバーに訴える「ACTION38(アクション38)」運動を広げようと、三重県警四日市北署は7月18日、朝日町をこの運動の推進事業所として指定した。町から協力したいとの打診があったという。町は今後、信号機のない横断歩道でも運転者が自発的に停まるなど、事故のない地域づくりをめざす。
この日、林忠雄署長名の指定書を村上英貴交通課長が矢野純男町長に手渡した。北署管内では自治体の指定は今回が初という。矢野町長は、幹部から全職員に周知させることや、町の公用車にアクション38の文字の入ったステッカーを貼る場合も、運転する人が自分自身で貼り、しっかり安全運転を意識してもらう考えを述べたという。
このあと、署員と町職員、地域の人たち計10人ほどが近鉄の伊勢朝日駅付近で交通安全を呼びかけた。北署管内では自転車の事故が増え、統計上では毎日1件以上は起きている状況だといい、自転車の人への声かけもした。
アクション38は、横断歩道での歩行者等の優先を定めた道路交通法38条にちなみ、ドライバー側の歩行者保護意識を高めてもらおうと始めた運動。三重県内は、つい最近まで横断歩道での車の停車率が全国的にも悪いと指摘されてきたが、アクション38では、三重から横断歩行者の事故ゼロをめざそうと県警などが力を入れている。