昨年度都道府県対抗男子駅伝と、美し国三重市町対抗駅伝の代表メンバーとして出場した四日市市立楠中学校の陸上部の加田蒼さん。全中出場を目指し、練習に励んでいる。
小学校までは野球をしていたが、6年生の時、球児を対象にした駅伝で区間賞を獲得。個人の努力が結果に直結する魅力を感じた。父の将士さん(39)は箱根駅伝で活躍し、ニューイヤー駅伝にも出場した元実業団ランナー。自宅には箱根駅伝を走る父の写真が飾られ、長距離走を身近に感じていた。
同中陸上部に入部し、東海大会の1年1500メートルに出場したが、決勝進出できなかった。2年生の東海中学校総合体育大会では、接戦を制し0.04秒差で優勝を決めた。今年1月には都道府県対抗男子駅伝に出場、初めての全国の舞台に緊張したが、沿道から声援を受け、楽しんで走ることができた。しかし、「まだ全国で通用するレベルではない」と実感。練習で走る距離を2キロほど増やし、6キロから8キロ走りこんでいる。
ラストスパートに自信があるが、途中でペースが落ちるため、スピード維持が課題だ。7月の全中予選を兼ねた全日本中学校通信陸上競技三重大会で1500メートル全国出場標準タイムの4分8秒の突破を目指す。自己ベストは4分4秒17、予選当日のコンディションにもよるが、全中出場は射程範囲内だ。「全中で8位入賞し、将来は箱根駅伝に出て、トラックレースで五輪に出たい」と決意を語った。