「交通事故をなくそ~めん」など、地域自慢の素麺をダジャレにした標語で意識を高めてもらおうと、四日市北署と地元の製麺会社などが7月13日、東名阪自動車道の御在所サービスエリア(上り)で安全運転啓発活動をした。地域の名産品のプレゼントに、大歓迎で手に取るドライバーも多かった。
夏の交通安全県民運動期間中の活動で、三重県警の四日市北署、高速道路交通警察隊や、四日市北地区交通安全協会、NEXCO中日本などの計30人余が参加した。3連休初日の土曜日とあって、サービスエリアを利用する人は多く、素麺を提供した三重の糸大矢知手延素麺株式会社の代表取締役大塚眞由美さんも、自らドライバーらに手渡して安全運転を呼びかけた。
四日市市大矢知地域での手延べ製麺の歴史は約200年の歴史があるともいわれる。四日市北署の交通課内で、「管内の名産といえば手延べ麺だ」とアイデアが出て、大塚さんに協力を依頼したところ、「私のところでお役に立てるなら」と快く応じてもらえたという。素麺を使ったダジャレも知恵を絞ったといい、林忠雄署長は「ユーモアを前面に出すことで、ドライバーに意識してもらえると思います」。同署で食品を啓発活動に使うのは今回が初めてという。
素麺は一束50グラムの6束入り袋を100セット用意した。袋にも「速度を落とそ~めん」と書いたシールを貼った。また、「交通事故をなくそ~めん」「速度を落とそ~~めん」「事故ゼロをめざそ~~~めん」の3連続ダジャレの標語を入れた「反射タックルバンド」も用意して、一緒に手渡した。
啓発活動中は、サービスエリアでパトカーが展示され、県警のマスコットキャラクター「ミーポくん」も登場し、親子連れに人気だった。大阪から来て立ち寄ったという家族は、手延べ麺がこの地域の特産と聞いて喜んでいた。