大矢知分団は女性チームで出場 富田分団は19歳大学生が小隊長 四日市市消防団消防操法競技大会

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【女性だけのチームで挑む大矢知分団の選手ら=四日市市山分町】

 四日市市内の消防団24分団が選手5人1チームで出場し、技術や確実性などを競う「第58回四日市市消防団消防操法競技大会」が7月14日、同市寺方町の市総合防災拠点を会場に開かれる。毎年、繰り広げられる熱き戦いに向け、各分団が訓練に励んできた。

 今大会は58回目となるが、大会史上初となる女性だけで結成されたチームが出場、大矢知分団は神田亜弥乃さん(37)を小隊長に、鈴木恭子さん(41)、前川千代さん(59)、駒澤舞香さん(39)、渡邊恵子さん(53)の5人で挑む。

 「いつかはやりたい」と思っていたことが形になることが決まったのは6月上旬。これまで女性のいるチームが出場することはあっても、女性だけは大会史上初。体力やスピード感など「何かもが男性にはかなわない」と感じつつ、チームワークの良さ、日頃の活動でも生かしている一体感などを強みに大会へ向け、週3回の訓練をこなしてきた。「訓練の後は、毎回反省ばっかりです」と言いながら、「皆でやりたいなと思っていたことが出来ることはうれしい」と口をそろえる。大会の日程上、子どもの中学校の大会と調整できたことで、出場できるようになった人など子育て中の選手も。家族の声援も受け本番に臨む。小隊長の神田さんは「見に来ていただいた方が元気になるような競技をしたい」と話すと、大矢知分団の選手らは深くうなづいていた。

  富田分団の小隊長は入団して約3か月の大学生、荒木愛侑子さん(19)。ベテランの多い中で、「この子ならやれる」と期待を寄せられているルーキーだ。将来は消防士になりたいそうで「地域に貢献したい」という思いを胸に、若い力でチームを引っ張る。

【大学生で小隊長を務める富田分団の荒木さん】

  同大会の競技は5人1チームで、消防車からホースをのばし、障害物を通過して炎に見立てた標的へ放水。鎮火させるまでの行動について、技術や確実、迅速性を競う。昨年は楠分団が優勝した。

  大会当日は7月14日午前8時から同11時30分の予定、併設イベントしてはしご車の乗車体験、ちびっこ放水体験などもある。また、大会はユーチューブで生中継される。