三重県四日市市楠町の株式会社宮崎本店がつくる酒「宮の雪 大吟醸」が、世界最大規模のワイン品評会のSAKE部門大吟醸酒の部で最高賞「トロフィー」を受賞した。同本店が6月10日、発表した。「宮の雪 大吟醸」は2018年に続く2度目の最高賞で、2018年6月に新しい酒蔵が稼働した後では初の最高賞獲得になるという。
この品評会はインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)で、ワインを中心に、5月にロンドンで開催された。日本酒部門が10のカテゴリーに分かれており、海外の15社を含む392社が1504銘柄(うち海外は31銘柄)を出品したという。大吟醸の部には世界の152社が出品し、そのうち11社の酒が金メダルを受賞。さらに、その11社の中でトップに選ばれ、「トロフィー」の獲得が決まったという。
審査は、17カ国65人の審査員がブラインド・テイスティングをし、金、銀、銅のメダルと大会推奨酒が決まる。「宮の雪 大吟醸」に対する公式の審査コメントは「メロン、パイナップル、イチゴのような果実が花開くような明るく活気に満ちた香りがあります。花の香とともに十分に熟した果実感があり、一口飲むとなめらかで、舌の上を転がるような口当たりの良さの後に、ミネラル分の力強さが口の中に広がり、より豊かな味わいを感じます」だったという。
醸造課の浅田孝治さんは「味はおいしいと自負していたが、ここまで評価してもらえ、自分でもびっくりした。蔵人も喜んでおり、これからの酒造りも頑張りたい」と話した。
「宮の雪 大吟醸」は今年、2017年から続くフランスでの日本酒コンクール「Kura Master 2024」の大吟醸部門でも「プラチナ」を受賞、高い評価を得たという。一流ソムリエやレストラン、ホテル、料理学校の関係者などが料理との相性などもとらえて審査する賞という。「宮の雪 大吟醸」は県内の酒店やスーパーなどでも購入可能。