特殊詐欺の被害を瀬戸際で食い止めたとして、四日市南署は5月15日、ファミリーマート四日市小古曽二丁目店とファミリーマート四日市川島町店、同川島町店の店員中山幹夫さん(45)に感謝状を贈った。
同小古曽二丁目店からは森田有哉店長(32)、同川島町店からは髙山美奈子店長(34)が出席し、中山さんとの3人に中西通署長から感謝状が手渡された。中西署長は「声かけは難しいが、両店ともに機転を利かし、被害を防いでいただいた。心強く感じ、感謝しています」とお礼を述べた。
同署によると、同小古曽二丁目店では4月17日朝、80歳代の男性がパソコンの修理目的で5万円分の電子マネーのギフトカードを購入しようとしたが、やりとりが不自然なため、スタッフが詐欺を疑い、警察に通報するなどして被害を防いだという。
同川島町店では4月23日夕、70歳代の男性がパソコンのウイルス除去目的と言って、同様に電子マネーの4万円分のギフトカードを購入しようとしたが、メモ書きを手にし、電子マネーのことをよく知らない様子なのを中山さんが不自然に思い、丁寧に対応するなどして被害を防いだという。
中山さんは、以前、別の店に勤めていた時に特殊詐欺を見抜いたことがあり、その経験も生きたという。「お客様によっては、いろいろ尋ねると怒りだす人もいて、難しさもありますが、何といってもお客様に被害が出ないようにできて、よかったと思います」などと話していた。