900種5000本が彩る英国風庭園、「なばなの里」でバラ園が見ごろに

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【園内のアーチもバラが彩り、くぐり抜けで気分も高まる=桑名市長島町駒江】

 桑名市長島町の「なばなの里」でバラ園が見ごろを迎えた。満開と言っていいほどの咲き具合で、約900種約5000本のさまざまな色のバラたちが英国風に植栽がされた庭園を彩っている。6月中旬ごろまで「バラまつり」を開催する。

 運営する長島観光開発によると、ベゴニアガーデンの奥にある約7600平方メートルのイングリッシュガーデン風の庭は開園から19年目。毎年、新しく誕生した品種を加えるほか、一般家庭では栽培が難しい品種も育てるなど、バラに詳しい愛好家も楽しめる工夫や努力をしているという。

 バラ園に入ると赤、ピンク、黄、オレンジ、紫、白などたくさんの色が目に飛び込んでくる。品種改良の歴史の中で評価が高いとされる「ピース」や、鮮やかな赤の「メリナ」は大輪の花。逆に、2センチほどの小さな花を数多く咲かせる「夢乙女」も。絞り模様のようにピンクにオレンジイエローが入る「クロード・モネ」や、オレンジの花弁にバラでは珍しいとされる赤の絞り模様が入り、電波をイメージさせた「ラジオ」など、ひとつひとつの花に誕生の逸話があるのも楽しい。

庭の中央付近からガゼボ(画面奥)に向かって咲き乱れるバラたち

 皇室や英国、モナコなどの王室の家族にちなんだ名前を持つ花は、関連のあるものを並べて咲かせている。「カプチーノ」「ストロベリーアイス」など、おいしそうな名前のバラもある。園内を散策すると、アーチも色鮮やかにバラの花が覆っており、西洋の東屋ともいえるガゼボでの立体的な花の仕立ても楽しい。

ガゼボ付近から見る園内。イングリッシュガーデン風の植栽が目に楽しい