「地元三重でもこの感動を」 5月に四日市でパントマイムの舞台 チケット販売中

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【イベントのちらしを手に会場の四日市市勤労者・市民交流センター前で来場を呼び掛ける若林さん(右)と山家さん=四日市市日永東】

 「空間の詩人」と言われ海外でも活躍するパントマイムのパフォーマー清水きよしさんと、アコーディオン演奏家のかんのとしこさんを招いたイベント「明日へLaLaLa」(四日市市など後援)が5月12日(日)、四日市市日永東の四日市市勤労者・市民交流センター1階多目的ホールを会場に開かれる。2部制で、1部は4歳から親子で楽しめる演目や体験を中心にした「パントマイムって・ふ・し・ぎ」、2部は「少し人生経験のある人へ」というテーマで「まい・まい・まいむ」となっていて、それぞれの部で現在チケットが販売中だ。

 イベントを企画したのは四日市市内に住む若林りつ子さんが委員長となり、朝日町の山家聡美さんと立ち上げた「幻の蝶実行委員会」。きっかけは若林さんが6年ほど前に名古屋市で観た清水きよしさんの舞台だった。

 芝居などを観るのは好きだったが、清水さんのパントマイムに「小道具もない、言葉もないのに短い映画を観ているような、背景に景色が浮かびあがるような感じ」と感動。「我が子にもみせたい、友達にも観てほしい、地元三重でもこの感動を」と地元でイベントを開催することを考えた。「幻の蝶」という清水さんの作品から「幻の蝶実行委員会」を立ち上げ、段取りを進めることにした。

 昨年5月に新型コロナが「5類感染症」となるまでは、イベントの中止や入場制限がある中で、子どもたちが芸術に触れる機会が減っていることが気がかりだった。また、「コロナ禍でも廃業せずに文化を守った芸術家への思い」も企画へのエネルギーとなった。

 実行員会とはいえ、若林さんと山家さんの2人が中心。仕事後や休日に、協賛の声掛けや宣伝に力を入れた。企画への思いを伝える中で予想以上の協力を得られ、16の企業、団体、個人が協賛してくれたという。

 若林さんは「企画の話をする中で、たくさんの人に助けてもらえて、大事なのは人とのつながりと感じました。本物の芸術をぜひご覧いただければ幸せです」と笑顔で話していた。

 第1部は午後2時から同3時10分で、料金は4歳から大学生が千円、大人1500円。0歳から3歳は大人のひざの上で無料。第2部は午後5時から同6時半で、大学生まで1500円、大人2千円。開場時間はそれぞれ30分前から。

 申し込みは専用フォーム(https://docs.google.com/forms/d/1LavIsw10L8JyR7DDMQahPpLwUJg_S6WGTO32W-6Exg8/viewform?edit_requested=true)から。問い合わせは同実行委員会TEL090-5454-2713、メールはk.maimupanto39@gmail.comへ。返信に2、3日かかる場合もあり。