「ときわジュニアバドミントン」(奥田耕司監督)の坂下明音さん(四日市市立川島小)は、昨年12月に沖縄県で開かれた「第32回全国小学生バドミントン選手権」の女子シングルス4年生以下の部で優勝した。5年生になる今年は、「全小選手権で二連覇する」と意気込んでいる。
5歳上の姉の影響で小学1年の時から習い始めた。2年生の時トッププレイヤーへの登竜門として知られる「ダイハツ全国小学生ABC大会」の代替で開かれた全国大会で、1回戦を突破。2回戦で敗れ、悔しさで「絶対に全国で優勝する」と闘志を燃やした。3年生の時は「3・4年生の部」の県大会で4年生に敗れ、全国大会には出場できなかった。
強くなるために毎日練習は欠かさず、試合のあった日も練習する。同学年の間では平均的な身長だが、140センチに満たないとは思えない迫力のあるスマッシュを放ち、自分より体格のいい選手にもひるまない。
昨年夏のABC大会でベスト8になり、自信がつき、「12月の全国小学生バドミントン選手権大会で優勝する」と決意。プレーのミスを引きずらないように、すぐに気持ちを立て直すよう心掛けた。
全小選手権では、対戦相手が坂下さんの苦手なコートの右後方にシャトルを打ち込んできたが、気持ちを乱さないよう慎重に応戦。前方への飛び出しの速さを武器に戦い、コートの床すれすれに落ちるシャトルも諦めずに打ち返す粘り強いプレーを展開、2年生で夢見た金メダルを獲得。「休まず毎日練習した甲斐があった」と喜んだ。憧れはパリ五輪出場が有力視される山口茜選手。「オリンピックで金メダルがとりたい」と笑顔で語った。