県立四日市農芸高校(四日市市河原田町)の卒業生で、三重県鈴鹿市を拠点とするラグビーチーム「三重ホンダヒート」の伊藤玖祥選手(30)と山路健太選手(34)が3月7日、母校を訪れ、生徒手づくりの「冷麦ぎょうざ」と「冷麦おにぎり」を試食した。
三重ホンダヒートは「地域共闘プロジェクト」の一環として、3月24日に三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場で開かれる試合に四日市市に在住または在勤在学する人2000人無料招待する。その記念品とし、四日市市川北の「渡辺手延製麺所」の冷麦が振る舞うことになった。
昨年同高は都ホテル四日市から、地元の食材を使った料理のレシピの制作の依頼を受けた。伊藤光星君(3年)は津ぎょうざと、四日市名産の冷麦をコラボさせた「冷麦ぎょうざ」を考案。同ホテルのブッフェで提供された。
チームが制作する動画に、両選手が「冷麦ぎょうざ」と、「冷麦おにぎり」を試食する様子を収録するため、今回の試食会が企画された。伊藤君は既に卒業式を終えていたが、「選手が食べる所を見届けたい」と登校。伊藤選手が「あっさりとして美味しい、麺の食感もいい」と話したのを聞き「自分が作ったもので人を笑顔にできうれしい」と語った。
冷麦おにぎりを作った畑中重明君(2年)は、おにぎりの味付けにとんかつソースと醤油を使ったが、試作時に味が濃く酸味が強くなり「1個で十分」な味になった。この日はとんかつソースの量を控えめにし、両選手の「何個でもいける」という言葉に喜んだ。
ラグビー部のマネージャーを務める中村涼乃さん(2年)は、畑中君と一緒におにぎりを作った。「味つけに自信がなかったが、コンビニで販売してほしいと言ってもらえ、うれしかった。選手のオーラに圧倒された」と語った。