「今年の夏はこれで!」 三重ホンダヒートの3選手 伝統工芸「日永うちわ」製作にトライ

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【完成した日永うちわを手にする三重ホンダヒートの選手ら=四日市市日永】

 三重県鈴鹿市に拠点を置くラグビーチーム「三重ホンダヒート」の3選手が3月7日、四日市市日永にある「シャディイナトウ本店」を訪れ、三重県指定伝統工芸品「日永うちわ」の製作体験をした。同店を経営し、現在は唯一日永うちわを製造する「稲藤」の稲垣和美さんの指導のもと、ラグビーワールドカップ2023年フランス大会で優勝した南アフリカ代表のフランコ・モスタート選手(33)、四日市農芸高出身の伊藤玖祥選手(30)、山路 健太選手(34)の3人が、日永うちわの製作を体験した。

【はさみを使って作業をすすめるモスタート選手(左)と山路選手】

 3月24日に鈴鹿市の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場で開催される「NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1」の「三菱重工相模原ダイナボアーズ」との試合会場では、日永うちわの製作体験ワークショップがあり、3人は先行して初めての日永うちわ製作体験にトライ。稲垣さんから説明を受けながら、作業を進めた。製作工程は時間の都合もあり、調整もあったが、貼りや裁ち落としなどを体験。うちわにはモスタート選手をモデルにしたイラストがデザインされていた。

【説明を受けながら作業を進めた選手ら】

 体験を終えたモスタート選手は「日本の文化に触れることできてうれしい。今年の夏は、このうちわを使って暑さを乗り切りたい」と笑顔。自身がモデルのデザインが施されていることについて、「筋肉までしっかりつけていただき、すてきなデザインです」と話していた。 四日市出身の伊藤選手は「地元に深い歴史のある伝統工芸があるのは誇りです」と話し、山路選手は「すごく繊細な部分が多くて難しかったですね」と完成したうちわを手にしていた。

 試合は3月24日午後2時半のキックオフで、「四日市市民応援DAY」として、バックスタンド自由席を対象に2千人が無料招待される。四日市市在住、在勤、在学、在園の人、または家族を対象に、事前の申し込み制で先着2千人が無料で観戦することができる。申込方法などは三重ホンダヒートのホームページ(http://www.honda-heat.jp/)で申し込み方法などを案内する。締め切りは、3月16日正午で、先着数に達し次第、受付を終了する。