近鉄四日市駅前の商店街の代表者らが2月19日、駅前に計画されている新図書館が入る拠点施設(新ビル)の整備を早期に実現してほしいと森智広市長に要望書を手渡した。国の「バスタ」整備と市が進める中央通り再編を商店街内などの面的な活性化につなげようと将来構想を練っているといい、その起点ともいえる新ビルへの期待などを市長に伝えた。
市役所を訪れたのは諏訪栄町地区街づくり協議会の北岡泰爾会長、四日市一番街商店街振興組合の長谷川進理事長、四日市諏訪商店街振興組合の服部晃典理事長、四日市諏訪西商店街振興組合の川村公博理事長。連名の要望書「中心市街地における新図書館等拠点施設の整備について」を提出した。
要望では、新図書館などの複合施設が整備されることで、幅広い年齢層の人たちがこれまで以上に中心市街地を訪れ、活性化への効果が大きく、バスタ整備などにより交通、商業、賑わい、文化や生活、子育てといった様々な要素の魅力を兼ね備えたエリアへと飛躍することを期待している、などとし、旧スターアイランド跡地への新図書館などの拠点施設を早期に実現するよう求めている。
北岡会長は、街づくり協議会の分科会で、あらたな商店街の魅力づくりを検討しており、その拠点となる新図書館の入る施設づくりには全面的に協力したいと述べる一方、新ビルに入ることが予定されている名品館などが商店街の店舗などと機能面が重ならず、商店街も含めた人の動きを促進するよう、協力して進めていきたいなどの希望も伝えた。
森市長は「新図書館は本を借りて読むだけでない機能を持ち、あの場所が適地だと考えている。6月議会には予算をと考えており、近鉄との交渉を気合を入れて頑張りたい」などと話した。