三重県内各市町の小学生から社会人までの10人でたすきをつなぐ「美し国三重市町対抗駅伝」が2月18日に開かれ、四日市チームが7年ぶり3度目の総合優勝、菰野町が4年ぶりに町の部で優勝(総合5位)を果たした。
3度目の総合優勝 四日市市
2区で区間賞に輝いたのは、斉藤悠人君(富田小学校6年)。2位でたすきをもらい、「自分が一人抜かなければ」と、全力で追いかけチーム順位を1位に上げた。
3区の是枝愛香さん(内部中学校1年)は、斉藤君から1位でたすきをもらい、その流れに乗り、独走。1年生ながら中学生女子区間で区間賞を獲得。「いい走りができた」と振り返った。
5区の磯尾友規さん(ホンダオートボディー)は40歳以上男子の部で2年連続の区間賞。区間新記録を目指し、及ばなかったが、「昨年より5秒タイムを縮められた」と笑顔で語った。
坂本温監督は「今まで強いメンバーを揃えても優勝に届かず、ようやく優勝できた。自分が思い描いた通りの走りを皆がしてくれた」と語った。
四日市市はオープンチームも参加、4区を走った小林大斗君(四日市南中学校3年)は、区間賞を獲得。4区では、区間2位の加田蒼君(楠中学校3年)と四日市市の2人がトップ争いを繰り広げた。
町の部で優勝 菰野町
菰野町1区の伊藤幸彩さん(菰野小学校6年)は短距離が得意。雨で前が見えなかったが「町の部区間賞という目標を達成できてうれしい」と満面の笑みを見せた。
8区の藤田愛子さん(愛知電機)は町の部区間賞を獲得。美し国駅伝が実業団ランナーとしての引退レースとなった。「16回出場した思い入れのある駅伝で、最後に町の部で優勝でき本当にうれしい。メンバーや支えてくれた人に感謝している」と語った。
10区の町の部区間賞は、坂田昌駿さん(NTN)。「ニューイヤー駅伝から連戦し、体が重かったが、最後に一人抜かし、藤田選手の引退レースで町の部優勝でき、ほっとした」と話した。
山口徳之監督は「引退する藤田選手が力強いレースをしてくれたことでチームに火がつき、最後に逆転できた。町の部優勝で、今まで携わってくれたスタッフや選手、町民の皆さんに感謝の思いを伝えられたことがうれしい」と語った。