ナガシマリゾート(三重県桑名市)のホテル花水木本館に、個室や伊勢湾の風景を楽しめる窓側席を備えた食事処「ダイニング大河」が完成し、2月9日、旅行社などへの完成披露会があった。夜は個室で本懐石をフルサービスで、朝はライブキッチンなどを備えた和風ビュッフェを楽しめる。オープンは2月10日。
運営する長島観光開発によると、これまで400畳の広さを誇る宴会場として使ってきた施設内を、個人客の増加など滞在スタイルの変化に合わせ、昨年6月から改修してきたという。
ホテル花水木が1988年に開館して以来、約10億円を投入した過去最大規模の改修だといい、完成披露会では、毛利文生総支配人が「日本旅館の文化を守りながら充実したサービスを提供させていただきます」とあいさつした。
広さ1450平方メートルで、個室33部屋162席、窓側席17卓78席。鉄板カウンター8席の計248席を設けた。朝食ビュッフェでは目の前で地元の魚を焼いてもらったり、玉子焼きやオムレツを調理してもらえるライブキッチン、ビュッフェカウンター、ドリンクカウンターなどを備えている。
料理は季節で内容が異なるが、三重県産、桑名産の地元の食材を多く採り入れているという。この日紹介されたのは春のメニューだったが、夕食では「桑名産はまぐり鍋」「伊勢海老、鮪、伊勢真鯛のお造り」「松阪牛陶板焼」など。朝食にも桑名産の玉子焼き、県産ポークのベーコングリル、桑名のタケノコ、長島の菜花、木曽三川のしじみなどが使われているという。
「ダイニング大河」の利用は、当面はホテル花水木の宿泊者のみが対象で、従来からの「お部屋出し」も可能だという。