雪かきの女性など転倒、小中全59校が臨時休校、路線バスは一部運休、四日市市の雪の影響

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【市の中心部でも屋根や緑地帯の木々が真っ白に】

 大雪警報も発令された1月24日からの雪は、25日朝には警報が解除され、三重県四日市市でも峠を越えた。ただ、ぐずついた空模様はその後も続き、25日夕近くになっても地域によって雪が舞った。この雪の影響で、転倒による救急車の出動もあり、市立小中学校は全59校が臨時休校となり、鉄道や路線バスも遅れや一部運休などの影響が出た。

 四日市市危機管理統括部のまとめでは、大雪警報は24日午後10時3分に発令され、25日午前7時23分に解除された。市消防本部の各消防署で計測した積雪は、25日午前7時30分現在で、市中心部にあたる中消防署で6センチ、富田2丁目の北消防署で8センチ、曽井町の中消防署中央分署で10センチ、桜町の同西分署で20センチだった。西分署によると、24日夜から、おおむね20センチの積雪が続いたという。

雪を被った駐車場の車

 消防本部によると、救急出動事案は警報発令中が2件で、いずれも24日夜、屋外で歩行者が雪で転倒した。警報が解除されたあとも、雪かきをしていた70歳代の女性が転倒する事案があったという。

 道路では、市道水沢宮妻峡線、臨海道路霞4号幹線が通行止めになった。鉄道は近鉄名古屋線、JR関西線(名古屋~四日市)で遅れが出た。バスでは三重交通の桜花台線や三岐バスの山城富洲原線が一部運休した。三重交通の名古屋桜台高速線は遅れが出た。ライフラインでは一部の地域で一時的な停電があったが、ガス、水道への影響はなかったという。

 25日午前7時時点で大雪警報が発令中だったため、市立小中学校は全59校が臨時休校になった。山間部に近い公共施設は臨時休業になったところも多く、市街地でも、すわ公園交流館、市立博物館、四日市公害と環境未来館が、25日は午後からの開館措置を取ったという。