四日市市西坂部町の「富一コンクリート」の生川平藏社長は1月22日、特殊詐欺の被害防止に役立てほしいと、四日市市を管轄する3署に自動通話録音警告機200台を寄贈した。
寄贈式が四日市北警察署で開かれ、四日市市を管轄する北、南、西の3署の署長が出席。同社の所在地を管轄する四日市北警察署の景井憲一署長が代表して、生川社長から目録を受け取った。生川社長は以前から、社用車を利用した子どもの見守り活動などをしていた。警察署からの感謝状もこれまでに150枚ほど贈られてきたという。
昨年12月に景井署長から、特殊詐欺の被害の多さを聞き、「何かできないか」と考え、水際対策として効果の期待できる自動通話録音警告機の寄贈を決めたそうだ。これまで感謝状を多くもらい、感謝の気持ちを込めての寄贈でもあるという。
機械は3署で分配され活用される。設置すると、電話がかかってきた際に「特殊詐欺被害防止のため録音します」などとメッセージが流れ、証拠を残すことを嫌う犯人の心理状況を利用し、被害防止に役立つという。
景井署長は「本当に感謝です。特殊詐欺被害の水際対策として非常に有効。地域の皆様に協力いただき、設置を進めていきたい」と話していた。