植物覆う流木など取り除く、四日市の吉崎海岸で新年最初の早朝清掃、ぜんざいや豚汁ふるまいも

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【海浜植物を覆う流木や木切れ、竹などを取り除く参加者=四日市市楠町】

 三重県四日市市の吉崎海岸で1月7日、2024年最初の早朝清掃があり、150人余が参加した。午前7時過ぎの日の出をみんなで迎え、砂浜の植物を覆う流木などのごみを取り除くことを中心に作業をした。

 吉崎海岸は昨年、民間の力で生物多様性の保全に取り組んでいる「自然共生サイト」に国から認定された。清掃活動は2009年から続き、今年は16年目。昨年は過去最高の延べ2530人余が清掃に参加し、これまでの累計参加者数は2万人を超えているという。

 開会式では、地元を中心に活動する「楠っ鼓流星」が和太鼓の演奏をした。主催の楠地区まちづくり検討委員会、共催の四日市ウミガメ保存会の代表が今年1年の活動への参加を呼びかけた。森智広市長も参加し、あいさつで、自然共生サイトに認定された優れた状態がいつまでも続くよう、協力を求めた。

「楠っ鼓流星」による和太鼓演奏

 清掃活動では、砂浜に自生するハマヒルガオなどの植物に覆いかぶさるように打ち上げられている流木や木切れ、折れた竹などを集めることに力を入れた。元高校教諭で四日市自然保護推進委員会の赤嶺和彦さんが指導した。大人が3人がかりで運ぶほどの大きな流木もあれば、植物を埋め尽くすような無数の細い木切れ類もあり、人海戦術で取り除いた。森市長も大きな流木を運んだりした。

大きな流木を運ぶ参加者

 会場では、地元の人らがぜんざいや豚汁をつくってふるまった。ポップコーンのプレゼントもあった。広い砂浜でのびのび凧揚げをしてもらおうと、子どもたちが自由に絵を描くこともできる白い凧も用意された。

記念撮影をする参加者