1月2、3日に開かれ今回で100回目を迎える箱根駅伝は四日市市、菰野町出身の4人が選手としてエントリーされている。2度目の箱根駅伝出場となる菰野町出身で、中央学院大学4年の伊藤秀虎選手は、高校時代から競い合ってきた仲間と共に最後の大学駅伝に挑む。
菰野中学校時代はサッカー部、「美し国三重市町対抗駅伝」に菰野町チームのメンバーとして出場した。四日市工業高校に進学し、全国高校駅伝や全国高校総体など全国舞台を経験。大学1、2年の時、地元伊勢路を走る全日本大学駅伝に出場した。
箱根駅伝には大学2年の時に出場。4区を走ったが、たすきを受けた時点で、前にも後にも競る選手がいない「一人旅」のような状態。前を走る選手を風よけに使ったり、集団が作るペースに乗り、終盤で前に出るなどの駆け引きも出来ず、心身ともにつらい戦いだった。今回はどのような状況でたすきを受けても、設定ペースを維持できるよう、練習を積んでいるという。
城西大学4年の山中秀真選手(鈴鹿市出身)と神奈川大学4年の小林篤貴選手(東員町出身)は、四工時代の仲間で、今も頻繁に連絡を取り合う仲の良さでありながらライバル。3人とも今回も箱根駅伝に出場する。
昨年の箱根駅伝では山中選手はアンカーで、東洋大の選手とデットヒートを繰り広げ、最終的に相手を突き放し9位でゴールテープを切る活躍を見せた。小林選手は、今年の箱根予選会で日本人3位の記録を出した一方、伊藤選手は27位。「箱根本番では絶対に負けられない」と闘志を燃やす。
箱根予選会や2年前の箱根本戦には地元菰野町の人が応援に駆け付けたそうで、「箱根で結果を出し、恩返ししたい」という。今回の箱根駅伝ではシード権獲得、区間5位を目指す。卒業後は実業団の愛知製鋼で競技を続ける。仲間3人とも実業団入りが内定しており「3人の中で一番いい走りをして、存在感を示したい」と熱い思いを語った。