初戦は大みそかに星稜と対戦 全国高校サッカー4年ぶりの出場 四日市中央工業

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【ジャガーポーズをとる部員ら=四日市市菅原町】

 浅野琢磨選手などプロ選手を多く輩出する県立四日市中央工業高校サッカー部は、4年ぶりに全国高校サッカー選手権への出場を決めた。夏の遠征で全国の強豪校との対戦で身に着けた対応力と適応力で、ベスト4を目指す。初戦は12月31日(日)で、石川県代表の星稜高と対戦する。

 全国高校サッカー選手権出場35回目(優勝1回)、全国高校総体出場29回の伝統校。2019年に就任した伊室陽介監督は、同高出身で、1991年の選手権優勝のメンバーだ。

 どの大会でも、対戦相手は同高のプレーを研究し「四中工対策」を練って挑んでくる。この数年はその対策に対し第2、第3の手が打てず、全国に届かなかった。

 今年の夏は、新型コロナやインフルエンザなどで練習を中断することもなく、全国ベスト8圏内の県外の強豪校と練習試合を重ねた。対戦相手の星稜高とも夏に練習試合を経験した。それぞれの学校の強さには特徴があり、対応する力ができたという。

 11月の選手権県予選決勝で、宇治山田商と対戦し、平野颯太君(3年)が2得点を挙げ、4対0で勝利を収めた。「星稜は全員が戦ってくるチーム。僕たちもしっかりと戦いたい。個人としては1試合1ゴール挙げたい」と闘志を燃やしている。

 キャプテンの片岡空良君(3年)は「チームの雰囲気はこの3年間の中で一番いい。一人ひとりに特徴があるので、それを生かして組み合わせ、いいプレーをし、ベスト4を目指す」と語った。

ベスト4を目指して練習に励む部員