ラリー部奮闘中 チーム力強化に 四日市消化器病センター

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【同乗体験会でドライバーを務めたメンバー=四日市市下海老町】

 看護師、事務員、医療スタッフとして働きながら、休日には病院名の入った車(トヨタヤリスCVT)で、ラリーを楽しむ四日市消化器病センター(四日市市下海老町)ラリー部。病院とラリーという異色の組み合わせで注目を集めている。

 5年前にモータースポーツ好きの石原知明病院長が、車好きの病院スタッフに声をかけ、ラリー部を立ち上げた。大会にも出場するようになり、今年度は11回出場予定。メンバーは石原病院長やコーチを含め7人。今年、3月に開かれた「Kicking off ラリチャレ沖縄2023」のチャレンジクラスで3位入賞した。

 11月、同センターが開いたイベントでラリーカーの同乗体験会を開いた。大勢の人が、部員の運転するラリーカーのバケットシートに座り、6点式シートベルトをつけ、公道を走る体験を楽しんだ。ラリーは公道走行が可能な車両で一般道や林道、駐車場などを走るモータースポーツ。ドライバーとルートガイドをするコドライバーが乗車し、指定された区間を走行、総合タイムを競う。ドライビングスキルだけでなく、ドライバーを支えるコドライバーとの連携が重要になる。チームで活動することの大切さを学び、医療現場で生かすことが活動の目的だ。

 看護師の徳竹菜月さん(24)は、ラリーカーとして知られるインプレッサで通勤し、石原病院長に部にスカウトされた。今年5月にドライバーデビューし、無事完走。刺激的な展開に夢中になった。「ドライバーとしても、看護師としても成長できるように頑張りたい」と決意を新たにしたという。本番前の車検に通らず困った時や、クラッシュした時に、他のチームに助けてもらったこともあり、敵味方関係なく一つになる熱いスポーツだという。小川由起キャプテン(29)は3人の子の子育て中で、病院でフットケアを担当。ドライバー経験が豊富で、メンバーを引っ張る。「チームプレーで頑張るので応援してほしい」と笑顔で語った。

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