特殊詐欺被害の未然防止に協力 ローソン四日市東新町店と店長のクルングさん 四日市南警察署から感謝状

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【感謝状を手にする山口さん(左から2番目)とクルングさん(同3番目)=四日市市新正】

 四日市南警察署は12月1日、コンビニエンスストア「ローソン四日市東新町店」と同店店長、ネパール出身のクルング・ディプラブさん(25)が特殊詐欺被害に協力したとして、感謝状を贈呈した。同署で開かれた贈呈式で、藤井淳夫署長から同店エリアマネジャーの山口直美さん(46)とクルングさんに感謝状が手渡された。

 発表によると、11月5日午前9時ころ、同店に訪れた50歳代の男性が「30万円のプリベイトカードを購入したい」と来店。対応したクルングさんは「おかしいな」と思い、特殊詐欺のことを疑ったことから山口さんに連絡。男性はNTTを名乗る者から「アプリの利用料、30万円が未納なので、今日中に支払ってほしい」と電話を受けたそうで、指示された金額をプリベイトカードを購入しようと来店した。

 特殊詐欺被害の未然防止のため、高額の購入希望者が来店し、不審に思った場合は、エリアマネジャーに連絡するようにしていて、山口さんは警察に通報するとともに、男性の話を聞き、「今日中に払わないとだめ」などと話していることから、詐欺の可能性があることを説明。警察官が駆け付け、話を聞き、詐欺であることに納得。男性は、クルングさんと山口さんに「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えていたという。

 贈呈式で感謝状を2人に手渡した藤井署長は「特殊詐欺の被害は連日のように報道されている。被害防止のため、様々な取り組みをしているが、コンビニなど水際で被害を止めていただくのは本当に感謝しています。今後もご協力をお願いします」と話していた。

 感謝状を受け取ったクルングさんと山口さんは「これからもお客様に喜ばれるお店でいたい。今後も被害防止に力を入れていきたい」と話していた。