黄金色に色づくイチョウ 見ごろ楽しむ人も 四日市市の興正寺

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【黄金色が鮮やかな興正寺のイチョウ=四日市市日永2丁目】

 四日市市日永の興正寺にあるイチョウが黄金色になり、地域の人らを楽しませている。

 木は興正寺の本堂より高く、毎年紅葉の時期には、地域の人が散歩ついでに見に来たり、鮮やかに色づいた様子をカメラで収めようとする人がいる。 

 興正寺は貞観6(864)年、智証大師が草庵をつくったのが創建とされ、文暦元(1234)年に親鸞聖人が立ち寄った時に浄土真宗に改宗、その後、200年ほどして高田派になったという。山門は寛文8(1668)年の築で、市内では最古の門。

 天正3(1575)年、織田信長に仕えた武将、滝川一益の寄進により現在地に移ったとされ、その寄進状と、同11(1583)年の羽柴秀吉(豊臣秀吉)の禁制の文書は、2021年3月に市の有形文化財に指定されている。